中学校の定期テスト返却前の自己採点の具体的なやり方
前回、成績が伸びやすい中学生の特徴の1つとして
テスト返却前の自己採点とテスト結果にズレがない
とお話しした事を覚えていますか?
今回は、自己採点に力を入れて欲しい教科と理由、
そして自己採点の具体的なやり方についてお話します。
まず、積み重ね教科の数学と英語について。
数学や英語は計算ミスや綴りミスで減点されたりするので
正確に自己採点する事は難しいです。
なので、漠然と「自信あり」「自信なし」「分からない」の
3段階で自己採点をしてみて下さい。
テスト直後なら問題を見れば、この3段階の判断は付くはず。
自信あり・・○、自信なし・・△、分からない・・×の記号を
各問題番号に付けておき、テスト返却後に3つの記号と結果を
見比べてみて下さい。
この際に特に確認してもらいたいのが、「自信なし」の問題。
「自信なし」は全く手が付けられない訳ではないが
どこか不安が残っている問題ですよね?
この問題の中に不安になっている要素が含まれているのです。
数学や英語は積み重ねで実力がついていく教科なので
その不安要素を取り除いていくことが積み重ねで
最も楽に成績が伸ばしやすい部分です。
次に暗記中心の社会と理解について。
理科の計算問題や社会の記述問題の一部を除き
「覚えてる」「覚えてない」で判断できるので
自己採点も「合っている」「間違っている」か
確認できます。
では、どうやって自己採点すればいいのか?
まずは、
①テスト範囲に指定さてたワークやプリントなどの問題
そして、
②教科書
とどめに
③資料集
の中から正解を探し出して下さい。
この作業はちょっと大変かもしれませんので
親も協力してあげるといいと思います。
この時に絶対に親がやってはいけない事は
子供を問い詰めることです。
「ちゃんとテスト勉強やったの?」
「こんな簡単な問題も間違えたの?」
テストからようやく開放されたばかりなのに
こんなこと言われたら怒れてきませんか?
なので詰問だけは禁止です。
逆にこんな言葉をかけてあげると
次回のテストで頑張ってくれやすくなるでしょう。
「この問題もワークから出てるんだね」
「やっぱり教科書の太字は出るんだね」
「資料集も軽く目を通しておいたほうがいいね」
こんな会話をするとあなたのお子様はどう思います?
きっと「ワークをしっかりやればいいんだ!」とね。
やるべき事を本人が自覚しますよね。
この様に自己採点の目的は、
自分の学力の状態を知る事の他に
問題の出処を調査する目的もあるのですよ。
やる事が明確になれば、
やる気も湧いてきますよね?
成績を伸ばそうとテスト前は頑張るのに
テスト後はいい加減な中学生と親が多いです。
これは非常に勿体無い事です。
テスト後にこそ成績アップの最大のチャンスがある事に
早く気づいてくださいね。
では。